バタイユの恋愛論、共同体論。
「聖なるもの」を求めて、ミシェル・レリス、ロジェ・カイヨワとともに〈社会学研究会〉を立ち上げたバタイユ。恋人・運命・偶然・共同体・神話……これらの概念を交差させ、失われた実存の総合性への回帰を探る。
【目次】
魔法使いの弟子 4~34
原注・訳注 35~49
訳者あとがき 50~70
【著者】
ジョルジュ・バタイユ Georges Bataille(1897―1962)
20世紀フランスの総合的な思想家。小説、詩も手がける。生と死の狭間の感覚的かつ意識的体験に人間の至高の可能性を見出そうとした。その視点から、エロティシズム、芸術、宗教、経済など、人文系の多様な分野で尖鋭な議論を展開した。キリスト教神秘主義、シュルレアリスム、ニーチェ哲学などに思想の影響源がある。
【翻訳/解説】
酒井健 さかいたけし
1954年東京生まれ。現在、法政大学文学部教授。フランス現代思想、西欧文化史。『ゴシックとは何か-大聖堂の精神史』2000年度サントリー学芸賞。著書に『バタイユ そのパトスとタナトス』『バタイユ入門』『ゴシックとは何か』『バタイユ』『シュルレアリスム』『死と生の遊び』『魂の思想史』など。バタイユの訳書に『ニーチェについて』『エロティシズム』『ランスの大聖堂』『純然たる幸福』『至高性』。
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